思うように学習効果が出ないのはなぜか。
こんにちは。今年の夏はひどい猛暑ですね。
私も仕事に行くのが億劫になるくらいに。。。
もちろん、職場に着いてしまえば涼しくて快適なので勉強も仕事も捗ります。塾人としてはこの暑い夏も頑張っている受験生のためにも自分も頑張ろう!と思えますね。
(逆に頑張っていない生徒も多いと頭を抱えますが、、、)
さて、今回の記事は最近私も生徒から相談を受けることが多くなった内容です。
夏休みに入り、部活も引退。勉強時間が多くなったけれども解ける問題が増えた気がしない。
そんなお悩み相談が毎年入ります。
確かに勉強時間を増やしたのに結果が出てこないのは不安になりますよね。
そこで、思うように学習効果が現れない理由について説明していきたいと思います。
学習効果が出ない本当の理由とは?
正直、学習効果が上がらないからこれをやれば良い!というものは存在せず、個人個人によって合う合わないがあるため、自分がどのようなタイプかを把握しておくことが必要です。
そして、自分に合う方法を見つけることも同じように大切だと思っておいてください。
学習計画を立てていない
まず考えられることは、思いつきで勉強していませんか?ということです。
勉強のやり方として、中学生がやりがちなのが「今日は〇〇をやる!」と1日全部を1教科に時間を費やすことです。
確かに1日がっつり勉強をすることでやり切ったという「満足感」は得られます。しかし「満足感」が得られるだけで、その後の点数につながるかというと微妙なところ。
特に中学生は5教科(ないしは9教科)満遍なくできなければ成績にうまく反映されません。もちろん苦手教科の勉強時間を増やすのは良いと思いますが、丸1日を1教科に縛るのは良くありません。
なぜなら、1教科の学習が終わってしまい、次にその教科に触れる機会がだいぶ先になってしまい、せっかくの勉強内容が抜けてしまうからです。
以前紹介したエビングハウスの忘却曲線については過去記事からご参照ください。
終わらせることを目的としている
次に多いのは、夏休みの宿題や普段の宿題などに取り組むときに「終わらせること」を目的としてしまっていることです。
正直、この点に関しては当たり前というか当然というか、中学生ですから「やらなきゃいけないこと」があると「終わらせること」に目が行くのは当然ですよね?
しかし、この点が改善できると学習効果は一気に上がります。
これは「マインドセット」の問題なので大人の協力が必要不可欠です。お子様とのコミュニケーションをどれだけ取れているかが鍵にもなりますが、早いうちにこのマインドを共有できると非常に大きいでしょう。
多感な時期の中学生は第三者の力を借りる方が無難かもしれませんね。
インプットに全力を注いでいる
3つ目は「インプット」ばかりに注力している状態です。
もちろん勉強ですから少なからず「暗記」の要素は必要です。しかし覚えることばかりに目を向けていると、「アウトプット」の力が足りず、学んだはずなのに答えられない。という現象が起こります。
過去の記事でも紹介しましたが、インプットとアウトプットは表裏一体です。アウトプットで理解度を確認しなければ「できる」にはなりません。
どうしたらいいの?
ではどうしたら学習効果が上がるのか。それはもちろん、先ほどの効果が出ないことの逆をやればいいんです。
しっかりと「意識」をすることがとても大切ですので、改めて説明させていただきます。
学習計画を立てること
まずは自分が何をするべきなのか、なにをゴールとするのかを定めて学習計画を立てましょう。
ゴールは定期テストでも小テストでも構いません。むしろ常にゴールを意識していただく方が良いですね。
例えば学校の定期テストであれば、年間のシラバスに日程が書いてありますからゴール設定がしやすいですね。塾の先生や学校の先輩から過去のおおよそのテスト範囲を聞いておけば学習計画は立てやすくなります。
いつからテスト勉強を始めれば無理なく準備ができるかがわかります。自分で計画的に勉強ができないお子様は第三者の手を借りましょう。
特にこの計画は中1から始めることで、中3になる頃には自分で動けるようになるでしょう。
ただし、この方法は自分に甘くなりがちな中学生には強い精神力が求められるため、注意が必要です。親の助けもしっかりと受けられるような環境は用意しておくことをお勧めします。
目的をはっきりさせよう
これはある種のマインドセットです。この学習から自分は何を得るのかを意識して学習することが求められます。
ただ、勉強に関しては単元ごとに目標設定が可能なので取り組みやすいと思います。例えば、「一次関数の単元でYの変域についてマスターする」など明確なゴールがあるとモチベーションも維持しやすくなります。
筋トレでいうところの、「どこに効かせたいのか」というやつですね。
また、「覚えよう」ではなく「教えよう」の精神で学習するのも効果的です。誰かに教えることを前提に脳を働かせることにより学習効果も上がります。
塾では生徒には「お父さんお母さんに教えるつもりで授業を受けなさい。」保護者には「学んだことを教えてもらうように聞いてみてください。」とそれぞれ伝えています。愚直にやってくださる家庭がどれくらいかはご想像にお任せします。
アウトプットを意識してみよう
そして最後はアウトプットを意識することです。
アウトプットのためにはインプットが前提ですが、インプットした内容はすぐにアウトプットしましょう。精神科医の樺沢先生もおっしゃっています。
友人に本の感想や映画の感想を語ることにより脳は刺激が与えられ、活性化するようです。もちろん学習にも応用が効きます。
誰かに教えるという行為は、問題が解けることよりもはるかに高度な理解が必要とされます。どのように教えたら解きやすいのかなどの工夫も必要ですからね。
意識して学ぶだけでも今より成長できるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
思った以上に学習効果が出ないのは、意識せずにひたすら勉強をしていることが原因であることが多いです。まずは今の学習方法を見つめ直すのも悪くないと思います。
特に中学生は定期テストに向けてこの夏に学習方法を改善することができれば、勉強に対する意識が変わるはずです。
ご家庭での支援が難しい場合には、積極的に第三者の力を借りましょう。