中学受験まで100日を切りました
みなさんこんにちは!
気づけば10月も終わりを迎え、中学受験までもあと100日を切りました。
みなさんのお子様は受験勉強の調子はいかがでしょうか?
過去問も始まって、親の方が一喜一憂し始めるタイミングかもしれません(笑)
親の方が辛い時期に差し掛かってきていますが、あくまでも冷静に予定を立てて行動していきましょう!
今回は改めて「過去問」の正しい使い方についてご紹介していきたいと思います。
正しく利用して、第一志望合格へと進みましょう!
過去問とは
過去問とは、その名の通り「過去」の問題です。
過年度の入試問題をまとめた冊子になります。過去に出題された問題を実施することでその学校の傾向を掴み、対策をすることで入試本番での得点力を高めるためのものです。
中学受験でも、高校受験でも、大学受験でも通称「赤本」として名前が通っているかもしれません。
私立では各学校ごとに出ており、公立高校では県ごとに出版されているのが特徴です。
過去問を実施するメリット・デメリット
過去問を実施するメリット・デメリットについてもしっかり把握しておきましょう。お子様の状態によっては、過去問を始めるのがデメリットになる可能性もありますから、しっかりと子供の状況を見極めながらスケジュールを確認しましょう。
過去問を実施するメリット
①傾向と対策
なんと言っても1番はやはり志望校の傾向と対策ができることです。
早い段階から志望校が決まっている子で、夏から過去問で志望校の傾向を掴み、対策を始めることで合格まで辿り着いた子も中にはいます。
過去問を数年分実施することで、その学校の出題傾向がわかります。
学校ごとに、算国理社それぞれに傾向が存在します。特に中学受験においては、伝統校であればあるほどそれぞれに傾向があり、対策がしやすいです。
また、各学校の説明会でも11月から「過去問体験会」を実施しており、そこでは自校の過去問の傾向の説明と、その年度の出題傾向も説明してくれます。
なので、この時期の説明会は予約必須です!
(人気校は本当にすぐ埋まってしまうので、予約が始まる日を要チェックです!)
②必要な勉強内容が絞り込める
過去問を実施していると、志望校の傾向に対して自分が苦手な部分がどこなのかはっきりしてきます。
ということは、過去問で炙り出した苦手分野を普段の学習で改善できれば、合格へ一歩近づくというわけです。
しっかり自分が点を取れていない部分を分析してあげることで、正しい過去問の使い方ができるわけです。
③入試慣れ練習ができる
この点に関しては、正しい方法でないと効果が薄い内容ですが、しっかりと守れば効果が高い内容です。
過去問を実施する時には、本番と同じような環境を用意することが望ましいです。
午前の入試を考えている学校であれば、午前9時など本番と同じ時間で実施することです。
この時に注意しなければいけないのは、休憩時間やトイレ、水分補給に関してです。人間は家の中だと、無意識に気が緩んでしまいます。特に子供は自分に甘くなりやすいです。
初めのうちは、保護者の方の監督のもと始めなければ失敗しやすいことも事実です。
- 試験の開始時間と実施時間は本番を想定すること
- 休憩時間も本番通り
- トイレや水分補給は休憩時間のみで完結させる
正しい方法をしっかり守って、より効果的な過去問演習を実施しましょう。
過去問を実施するデメリット
ここまでメリットをお伝えしてきました。正直、「デメリットなんてあるの?」なんて声が聞こえてきそうですが、もちろんデメリットもあります。
お子様の状況によっては、今始めるべきではないということもあります。
当然、最終的には過去問演習は必要ですが、タイミングが重要です。
①志望校が定まっていない場合
志望校が定まっていない状況で過去問を解くのは、非常に危険です。
なぜなら、志望校の傾向と対策をすることが過去問のメリットなのに、志望校がないためどこに照準を定めるか決まらずに、中途半端になってしまうからです。
勉強でゴールが定まっていない状況は一番危険なので、早期の目標高設定が必要です。
②基礎基本が定着していない場合
夏の学習で基礎基本を徹底的に復習するものですが、ぶっちゃけ夏に復習をサボってしまった場合は過去問よりも、基礎基本をしっかりやることをお勧めします。
正直、過去問をやりながら苦手分野を並行して潰していくことも考えられますが、夏に復習をサボった子供の多くは、並行して学習を行う力は備わっていないことがほとんどです。
上記2つに該当する場合、今は過去問に手をつけずに基礎力向上に目を向けるべきでしょう。11月半ばからでも冬休みや年末年始を活用すれば十分に間に合うでしょう。
入試説明会の活用
これからの時期は、各学校で「入試説明会」が行われます。
この入試説明会では、その年度の入試に向けての問題傾向の説明などが行われます。
第一志望の入試説明会には是が非でも行って、合格可能性をあげたいですよね。
また、学校によっては「入試体験会」も実施しており、学校の過去問で入試問題の解説を学校の先生が実施してくれます。
どんなところを頑張ればいいのか、子供たち自身が理解できるのでやる気を上げるにももってこいです。
志望校に対して偏差値がなかなか届かない場合には、「安全校」の策定をしっかりと進めましょう。
安全校を用意することには様々なメリットが存在します。逆に言えば、安全校をしっかりと用意しない受験は、正直なところ失敗しやすく、親子の心に傷を残すことになります。
親はしっかりと併願校について、準備をしなければいけません。
まとめ
過去問を実施する上で、重要な事柄を今回はご紹介させていただきました!
巷に溢れる情報や、塾の先生からのアドバイスなど混乱しやすいと思いますが、お子様に合わせて、しっかりと情報の取捨選択をすることが何よりも合格に必要なことだと思います!
まずはしっかりと状況の整理から始めてみてはいかがでしょうか。
あと100日もありませんが、日々の使い方を改めて整理してみましょう。
思うように学習効果が出ないのはなぜか。
こんにちは。今年の夏はひどい猛暑ですね。
私も仕事に行くのが億劫になるくらいに。。。
もちろん、職場に着いてしまえば涼しくて快適なので勉強も仕事も捗ります。塾人としてはこの暑い夏も頑張っている受験生のためにも自分も頑張ろう!と思えますね。
(逆に頑張っていない生徒も多いと頭を抱えますが、、、)
さて、今回の記事は最近私も生徒から相談を受けることが多くなった内容です。
夏休みに入り、部活も引退。勉強時間が多くなったけれども解ける問題が増えた気がしない。
そんなお悩み相談が毎年入ります。
確かに勉強時間を増やしたのに結果が出てこないのは不安になりますよね。
そこで、思うように学習効果が現れない理由について説明していきたいと思います。
学習効果が出ない本当の理由とは?
正直、学習効果が上がらないからこれをやれば良い!というものは存在せず、個人個人によって合う合わないがあるため、自分がどのようなタイプかを把握しておくことが必要です。
そして、自分に合う方法を見つけることも同じように大切だと思っておいてください。
学習計画を立てていない
まず考えられることは、思いつきで勉強していませんか?ということです。
勉強のやり方として、中学生がやりがちなのが「今日は〇〇をやる!」と1日全部を1教科に時間を費やすことです。
確かに1日がっつり勉強をすることでやり切ったという「満足感」は得られます。しかし「満足感」が得られるだけで、その後の点数につながるかというと微妙なところ。
特に中学生は5教科(ないしは9教科)満遍なくできなければ成績にうまく反映されません。もちろん苦手教科の勉強時間を増やすのは良いと思いますが、丸1日を1教科に縛るのは良くありません。
なぜなら、1教科の学習が終わってしまい、次にその教科に触れる機会がだいぶ先になってしまい、せっかくの勉強内容が抜けてしまうからです。
以前紹介したエビングハウスの忘却曲線については過去記事からご参照ください。
終わらせることを目的としている
次に多いのは、夏休みの宿題や普段の宿題などに取り組むときに「終わらせること」を目的としてしまっていることです。
正直、この点に関しては当たり前というか当然というか、中学生ですから「やらなきゃいけないこと」があると「終わらせること」に目が行くのは当然ですよね?
しかし、この点が改善できると学習効果は一気に上がります。
これは「マインドセット」の問題なので大人の協力が必要不可欠です。お子様とのコミュニケーションをどれだけ取れているかが鍵にもなりますが、早いうちにこのマインドを共有できると非常に大きいでしょう。
多感な時期の中学生は第三者の力を借りる方が無難かもしれませんね。
インプットに全力を注いでいる
3つ目は「インプット」ばかりに注力している状態です。
もちろん勉強ですから少なからず「暗記」の要素は必要です。しかし覚えることばかりに目を向けていると、「アウトプット」の力が足りず、学んだはずなのに答えられない。という現象が起こります。
過去の記事でも紹介しましたが、インプットとアウトプットは表裏一体です。アウトプットで理解度を確認しなければ「できる」にはなりません。
どうしたらいいの?
ではどうしたら学習効果が上がるのか。それはもちろん、先ほどの効果が出ないことの逆をやればいいんです。
しっかりと「意識」をすることがとても大切ですので、改めて説明させていただきます。
学習計画を立てること
まずは自分が何をするべきなのか、なにをゴールとするのかを定めて学習計画を立てましょう。
ゴールは定期テストでも小テストでも構いません。むしろ常にゴールを意識していただく方が良いですね。
例えば学校の定期テストであれば、年間のシラバスに日程が書いてありますからゴール設定がしやすいですね。塾の先生や学校の先輩から過去のおおよそのテスト範囲を聞いておけば学習計画は立てやすくなります。
いつからテスト勉強を始めれば無理なく準備ができるかがわかります。自分で計画的に勉強ができないお子様は第三者の手を借りましょう。
特にこの計画は中1から始めることで、中3になる頃には自分で動けるようになるでしょう。
ただし、この方法は自分に甘くなりがちな中学生には強い精神力が求められるため、注意が必要です。親の助けもしっかりと受けられるような環境は用意しておくことをお勧めします。
目的をはっきりさせよう
これはある種のマインドセットです。この学習から自分は何を得るのかを意識して学習することが求められます。
ただ、勉強に関しては単元ごとに目標設定が可能なので取り組みやすいと思います。例えば、「一次関数の単元でYの変域についてマスターする」など明確なゴールがあるとモチベーションも維持しやすくなります。
筋トレでいうところの、「どこに効かせたいのか」というやつですね。
また、「覚えよう」ではなく「教えよう」の精神で学習するのも効果的です。誰かに教えることを前提に脳を働かせることにより学習効果も上がります。
塾では生徒には「お父さんお母さんに教えるつもりで授業を受けなさい。」保護者には「学んだことを教えてもらうように聞いてみてください。」とそれぞれ伝えています。愚直にやってくださる家庭がどれくらいかはご想像にお任せします。
アウトプットを意識してみよう
そして最後はアウトプットを意識することです。
アウトプットのためにはインプットが前提ですが、インプットした内容はすぐにアウトプットしましょう。精神科医の樺沢先生もおっしゃっています。
友人に本の感想や映画の感想を語ることにより脳は刺激が与えられ、活性化するようです。もちろん学習にも応用が効きます。
誰かに教えるという行為は、問題が解けることよりもはるかに高度な理解が必要とされます。どのように教えたら解きやすいのかなどの工夫も必要ですからね。
意識して学ぶだけでも今より成長できるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
思った以上に学習効果が出ないのは、意識せずにひたすら勉強をしていることが原因であることが多いです。まずは今の学習方法を見つめ直すのも悪くないと思います。
特に中学生は定期テストに向けてこの夏に学習方法を改善することができれば、勉強に対する意識が変わるはずです。
ご家庭での支援が難しい場合には、積極的に第三者の力を借りましょう。
夏期講習から始めるべき?夏期講習前から始めるべき?塾のスタート時期
みなさんこんにちは!
今回は塾のスタート時期についての記事になります。
塾のスタートといえば「2月」ですよね。しかし「2月」から始められず、入塾が後ろ倒しになってしまうこともありますよね。
そこで考えられるスタート時期として、「春期講習」や「夏期講習」を考える方も多いはずです。
※実際に私の働く塾でも「夏から始めようと思っています。」という方は非常に多いです。
そこで今回は、夏期講習から始めるべきなのか、それよりも前で始めるべきなのかについて書いていきたいと思います!
ぜひ最後までご覧くださいね^^
夏期講習の立ち位置
そもそも塾における夏期講習の立ち位置とはなんでしょうか。
それは、「ここまでやって来た学習の振り返り」です。
進学塾のカリキュラムは最終学年の夏前までにカリキュラムが終了するように作られています。(高校受験は別)
つまり、どんどん先に進むようなカリキュラムになっているのです。
そうなってくると、子供たちは常に新しいことを学び続けていることになりますよね?そこで進学塾では長期休みの期間を利用して、総復習の機会を設けているのです。
立ち止まって振り返ることも学習には必要です。
正しく理解しているのかの効果測定はもしやテストで行えますが、常に新しいことを学び、宿題が課される小学生に普段からガッツリと復讐をする時間は取れるのでしょうか?
塾生と講習生の違い
さて、ここまで夏期講習の立ち位置についてご説明しました。
ここで疑問を持つ方の多くの意見として、「夏期講習が復讐であるならば始めるにしても丁度良いのではないか?」というものがあります。
しかし、これはNOだと思っています。
正確には、「きっかけ」として夏期講習から始めるのは良いと思いますが、悠長に夏期講習を待つだけなのは反対です。
なぜなら塾生と講習生では夏期講習の時点での大きな差があるからです。
カリキュラムギャップ
まず、塾生と講習生の大きな違いとして、「カリキュラムギャップ」が考えられます。カリキュラムギャップとは、塾生はすでに学んでいることに対し、講習生や新入生はまだ学んでおらず、その学習量の差をカリキュラムギャップと呼んでいます。
このカリキュラムギャップはそこまで大きな差になるのでしょうか?
回答としては「YES」です。
理由は単純で、ゲーム1周目の人と同じゲーム2周目の人では攻略時間に大きな差が出るからです。つまり、周りの子はできるのに自分はできない。というある種の劣等感が生まれやすくなります。
当然、夏期講習から始めるにあたってその点をサポートするのが塾と家庭の仕事ではありますが、そのリスクを許容する必要があります。
だったら私は夏期講習よりも前に初めて少しでもカリキュラムギャップを埋めるべきだと考えます。
できれば上記記事でも書いたように、塾の新学期のスタートに合わせたいんですけどね!
夏休みの学習量に差が出やすい。
もう一つは、夏休みの学習量に差がでやすいということです。
講習生は塾生と同じ課題量が出るわけではありません。夏期講習の「体験」に来ている訳ですから、夏期講習前から課題が出されている塾生よりも学習量に差が出ます。
これは中学受験・高校受験を考える子どもにとっては大きなディスアドバンテージとなります。受験のために塾を考えているのに、夏期講習体験している間にもう差が出始めているなんて、もったいないですよね?
塾に通う子どもたちは、学校の宿題に加えて塾からの課題が出されています。どれくらいの量かというと、各教科毎日1ページやれば40日くらいで終わる量です。
(塾によって量は異なりますが。。。)
そう考えると、夏期講習よりも前に塾に通った方が良い気がしませんか?
まとめ
以上の観点から、やはり夏期講習「前」に始める方が良いでしょう。
特に「受験」を意識しているなら尚更です。
まだ受験が近くないから…と思っていると取り残されてしまいます。だったらまずは始めさせて塾としっかり話しながら進めることをオススメします。
プロの視点から見てもらい、将来の可能性を広げていきましょう!
あと1週間。
あと1週間で中学受験が解禁します。(東京・神奈川)
受験生よりも講師や保護者の方がドキドキしてくるものです。
我々がジタバタしても仕方なく、2/1をしっかり万全の状態で迎えるために声をかけ続けるのみです。
今更あれやこれややらせるべきではなく、
今までやったこと。やってきたことを反復させてください。
親が焦らないでください。
子供を見守ってあげてください。
心配事は子供に言わず、塾に相談してください。
親は頼もしい親を演じてください。
親はいつだって冷静に。最悪の事態も想定しながら。
途中で子供が挫けぬように、三位一体で第一志望合格まで頑張りましょう。
中学生の無計画さ
夏休みごろからずっと中学生に伝え続けているワード「計画性」
生徒面談もしながらあれこれ言っているが、一向に変わっていく気配はない。。。どうしたら中学生は計画的に物事を運んでくれるんだ!?
と、頭を悩ませていましたが、先日教育関係の本を読んでいるときに感じたのは
「そもそも中学生も小学生と同じで言っただけじゃできないよな?」ということ。
当たり前ですが、中学生も12〜15歳の少年少女です。
塾の先生をしていると、時々当たり前のことも忘れてしまうんですね。反省です。
自分が中学生の時なんて、何も考えずに過ごしていたし何よりも塾通ってなかったし。
(行く余裕がなかったのが現実ですが。)
そんなことを自分が今生徒にさせようとしているなんて笑
計画の重要性
しかし、計画性はあって損はしないことは確かです。
だって中学生のうちからできたら将来有望だと思いませんか?
事実、横浜翠嵐の先生も言っていました。詳しくはこちらの記事でご確認いただければと思います。
頭のいい子って自然とその力が身についているんですよね。
頭がいいからできるのではなく、昔からそうなるような行動を練習していたからできているわけで、勝手にできるようになったわけではありません。
じゃあ何が必要なの?
幼い頃は親子でスケジュール管理
それはズバリ、幼少期からの実践です。
1週間でやることを親子で書き出したり、確認しながら過ごすだけでその差は歴然です。積み重ね=習慣となり中学生でも可能になります。
でも、「ウチの子は言ってもできない。」という声もありますよね。
ただ、振り返っていただきたいのは声の掛け方はいかがですか?
「〇〇をやりなさい。」とか「なんでできないの!」とか言ってないでしょうか。
この命令口調って大人も言われたらやる気がなくなるワードですよね。
私も上司から言われたら一気にテンションが落ちます。
この言い方をせずに子供が自らできるようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。全国の保護者の悩みです。
私自身も塾講師として、何か方法がないか色々探していたところ、面白い本を見つけました。
「自学力を育てる」という本です。
自ら書かせることの意義
自ら書かせることは、「自分事」にする大切な要素です。
決められたことを実行するよりも、自分で決めたことを実行する方が行動しやすいので、子供も取り組みやすくなります。
言われたことをやる子も確かに偉いし、真面目ですがそれではただの機会になってしまいます。大切なことは自ら考えられる子になることですから、言われたことだけをやるのでは意味がありません。
自分で決めたことをしっかりやり切る練習が後々生きていきます。
ゲーム性を持たせること
ゲーム性を持たせることは、最初のうちはとても重要です。
楽しみながら取り組めるかどうかで継続率が変わってくるからです。学び=楽しいものになればもう勝ちは決定です。
できるだけ親子で一緒に楽しみながら進めていきましょう。
当然ゲーム性と言っても工夫は必要です。
私の読んだ本では、各家庭の工夫をさまざま紹介してくれる本もありました。
親子で振り返る時間を作る
最後にとっても重要なのが、毎週末などに親子で振り返ること。
この時間を取るか取らないかでお子様が続けていけるかどうかが変わります。
振り返って子供の行動を評価してあげてください。この時にできなかったことを責めると、続かなくなってしまいますのでできなかったとしても叱るのではなく、次に活かせるような声がけをしてください。
大切なのは長い目で見てできるようにすることです。
短期間での効果を期待するのではなく、一緒に成長するような気持ちでやってあげましょう。
インプットとアウトプットの重要性
中学受験生は小6内容も終わり、アウトプット中心の勉強に入っている頃だと思います。
個人的には、9月中まではインプットとアウトプットのバランスは6:4でもいいと思ってます。8月に復習しきれなかった。まだ時間がかかる!っていう子もいると思います。
私の考え方はいつも、計画→実行→改善を繰り返す。
いわゆるPDCAサイクルを回すことが一番だと思っています。
そのための計画性というのは、普段から家族内で養っていきたい力です。
以前、元横浜翠嵐の先生が言っていました。
「横浜翠嵐と他校の生徒で1番違うのは自己管理能力だ。」
確かに神奈川県内No.1の高校に通う生徒ですから、自己管理はできていそうだよな。なんて感じるかもしれませんが、練習次第でどんな子供にも備わる能力だと思っています。
(大人になると自然に身につくようなものでもありますし。。。)
その練習は中学受験、高校受験でもできると思っています。
さて、ここからが本題です。
インプットとアウトプットについて、皆さんはどのようにお考えでしょうか。
学習においてよく言われるのはインプット3アウトプット7なんて言われています。
でも、アウトプットするには知識が必要ですし、インプットばかりしていても学力は上がりません。
今回はそのインプットとアウトプットについて紹介していきたいと思います。
インプットとアウトプット
インプット
日本語では「入力」の意味を持つ単語
文部科学省が発表する言語4技能の内、「読む」「聞く」が該当します。
新しい知識を頭の中に入れることを示す言葉
アウトプット
日本語では「出力」の意味を持つ単語
文部科学省が発表する言語4技能の内、「書く」「話す」が該当します。
覚えた知識をテストなどで外に出すことを示す言葉
どちらも非常に重要なことですが、人間が常日頃から行なっている行動です。
生まれてから言葉を話すようになるまで、赤ん坊はひたすらインプットの時間を過ごします。
言葉を喋るようになってからはインプットとアウトプットを並行して生活していきます。そんなことを考えながら生活はしていませんが、言われると確かにそうだったかも。と思っていただけるのではないでしょうか。
個人的にはインプットもアウトプットも大人になるまで意識していませんでした。小中学生のときに意識していたら、とんでもなく意識高い系ですもんね笑笑
けれども、塾で働くようになり改めてインプットやアウトプットについて考えると、小中学生のときにこれを意識できたら、もっと学力が上がるのでは?なんて思うようになりました。
そこで、本屋に行って関連本がないか探しました。
私が出会った中で一番良かったと思うのは、樺沢紫苑さんの本です。
アウトプットの重要性
インプットと言われると、思いつくことは
「ひたすら書く」
「マーカーを引く」
というのが多いと思います。今の保護者の方が受験生だった頃はそう言った勉強方法が主流だったかと思います。
ですが、ひたすらインプットしても覚えているのはせいぜい4割程度。。。なんてこともよくある話です。
インプットの方法も様々あります。インプット大全の中にインプット方法はたくさん書かれていますが、アウトプット大全にも、インプットに役立つ方法が書かれています。
特に「書く」という点ですね。
しかし、今回はアウトプットメインで書こうと思います。
アウトプット=運動
樺沢紫苑さんのアウトプット大全では、アウトプットは運動と同じであると書いてあります。
運動性記憶は意味記憶と違って、忘れにくい性質を持っているので「ひたすら書く」よりも、「声を出しながら書く」方が記憶に残るのです。
英単語や漢字はこのやり方の方が効率よくできそうですね。
また、2週間に3回以上アウトプットした内容は長期記憶されやすいともいいます。
これはえビングハウスの忘却曲線からも、納得のいく見解ではないでしょうか?
インプットとアウトプットは3:7
インプットとアウトプットのバランスは3:7が理想だとされています。
インプット→アウトプットの回数を増やすことも大切ですが、その割合はアウトプット中心の方がより記憶に定着するというのです。
ノートの書き方
インプットする際には必ず「ノートに書く」ことを意識したいですね。
ノートの書き方と言っても、殴り書きでは困ります。
読みやすいノートが大切です。何も相手に読みやすいノートを目指さなくても、自分が見返してちゃんと理解できるノートであればいいのです。
私も塾の授業でノートのことはたくさん言いますが、板書を丸々写すだけでは自分の力にはならないので、自分なりの工夫をするように教えます。
小学生ですぐにできる子は少ないので、保護者の助けが必要ですが、中学生になると中2からは自分で考えて行動できる子が大半です。
ノートの取り方といえば、齋藤孝さんの本も非常に参考になります。
子供のうちから正しいノートの使い方を覚えることは、学力向上に非常に役に立ちます。
勉強に応用してみると
さて、改めてこのインプットとアウトプットを勉強に置き換えて説明すると、
- 漢字や英単語は発声して書く
- 勉強の復習は2週間で3回は行う
- ノートは見やすく書く(見開きで毎回使うのがオススメです)
今回は一部を紹介しましたが、本の中には100近いアウトプットの内容が書かれていますので、ぜひ手に取ってみてください。
熱い夏!
みなさん、今年も熱い夏をお過ごしですか?
私も最近は開幕した甲子園を見ながら熱い夏を過ごしています。
今年の甲子園は打ち合いになる試合が非常に多いですね。
興南高校vs市立船橋高校の試合なんかは手に汗握る展開からの衝撃的な幕切。
マウンドに崩れる安座間選手が印象的で思わずもらい泣きしました。
最近では教室でも甲子園を流しながら仕事しています。笑
さて、夏期講習も後半戦に突入していきますが、学習はどのように進んでいるでしょうか?
塾講師をやっていると様々な生徒と出会いますので、出来る子も出来ない子もたくさん見ることができます。
やはり小中学生は計画を立てて行動することが苦手です。
私もほぼ毎日、中学生と生徒面談をしながら軌道修正をしています。
ここでポイントになるのは、大体の生徒がどんな生活を送っているのか。
ほとんどの生徒はその日の気分で学習をしてしまいます。
先日も生徒と話をしていて、
「午前中は国語と英語、午後は数学」と決めているものの、「何を」「どこまで」やるかは決められていない生徒が大半でした。
ここで子供に気をつけさせたいのは、「ある程度のゆとり」を持ってスケジュールを決めさせることです。
確かに学習習慣を立てられてはいますが、分刻みや細かく決めすぎると結局できなくなってしまうことがあるため、立ち行かなくなります。
皆さんのお子様はいかがですか?